h-tg2’s diary

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TTIPとイギリスのEU離脱

イギリスがEUが離脱することでイギリスが受けられるメリットとして、ポンドの大幅安による観光業の活発化や、為替差益による海外での販売売上増益があげられると思いますが、そのほかに、TTIP(TTPのEU版)からの解放があるかもしれません。

 

非常に問題になっているISDS条項についての議論もほぼしなくて良くなるし。

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EU構想を提案した人々にとっては、イギリスのEU離脱は、EU崩壊を彷彿とさせるものであって、由々しき事態かもしれませんが、ある意味でこれは好機ですね。

イギリスのかじ取りは難しくなるとは思いますが、この離脱によって、イギリスがEUとゆる~いつながりを持つことになれば、EUにとってもメリットのあるものになる。

ISDS条項で引っかかりそうな施設や案件をイギリスに避難させておけば、国際投資紛争解決センターで論争に持ち込まれそうになった際に逃げられる可能性があるのではと勝手に思ってます。

 

国際投資紛争解決センターはアメリカにあり、アメリカと裁判になると負けるのは必須と言われています。

ちなみにNAFTAにてISD条項の訴訟件数は、

カナダ:28件 全て全敗、アメリカへ賠償

メキシコ:19件 全て全敗、アメリカへ賠償

 

これらの紛争に関わる費用、主に弁護士に支払う費用としては、一件につき3億円ほどのようです。

TTIPに対し、ピリピリしているだろうと予想されるEU。(日本も例外ではありませんが・・・)

 

イギリスのEU離脱、という状況をEUは今後どう扱うのか、注目です。

 

まあ、勝手な想像です。