h-tg2’s diary

日々の雑感、投資、アートなど色々

英国国民投票!

先週金曜日はすごい相場になりました。

まわりには、ニュースを見ながらGBP/JPYをショートし、20円の利幅を抜いた人もちらほら。50枚で取引している人もいますので、一日にして1000万円の利益ですね。

こちとらスプレッド20pipsもある時にトレードしたくはないので、様子見を決め込んでチャートだけ見ていましたが、ものすごい下げにエントリーしていないまでもドキドキして見ていました。

特に、USD/JPYの102円からの下げは、ほんの5分の間にも4円下がるという驚異的な下げで、リスク管理していない人はとうに資産を失うほどの威力だったと思います。

99円まで行ったときには、さすがにロングしても良いかとは思いましたが、価格が滑って結局102円で約定するならそれもまた痛いと思いロングも見送り。

 

ここで一瞬頭をよぎったのは、トレードとは少し離れてますが、

物価2%目標は達成できるのか?ということ。

海外売上比率の高い会社にとっては、円高というのは、何の意図もなく商品を10%~20%割引にして販売しているようなものなので、販売数量は変わらないのに売り上げが減少してくるという痛い状況になります。来季の売上幾らという目標を掲げたとき、それが半期前の為替レートでの計算だったら結構違ってきます。2016年からリスクオフが始まり、たった六か月でドル円で約20円ほどの差をつけており、年末の予算予想とは大きく計算が違ってきたことを実感されている方も多いかと思います。IMMのポジション変化(これはプロのポジションなので個人投資家にはほとんど意味は見いだせないようですが)は年始にロングからショートに変わっという情報もあり、下落相場であるということは確かなようです。この流れはそうそう変えようがないかもしれません。プロとしては、年始にショートした部分を、ぼちぼち決済しているだけなようです。去年、ブリッジウォーターアソシエイツのレイ・ダリオ氏が警告していたことを気にはしていましたが、現実になるなんて本当に驚きます。

www.rakuten-sec.co.jp

一方で、円高の恩恵といえば、輸入品が安く買え、海外生産拠点が生きてくるということが上げられます。一時期、国外に生産拠点を置くトレンドがありましたが、そこからじわじわと円安になり、国内回帰なんて言って海外拠点を見直す動きもありました。賢い会社は、海外拠点を多数保持したまま、為替が動いたらどの国の工場を稼働させるかということについて検討した上で、今回のようなリスクがあった場合には、為替差損を少なくするべく、通貨の割安な地域で工場を稼働させるべく冷静に動いていることでしょうね。

しかしそれでも、物価2%目標がゆらぎつつあります・・。

 

今回の為替の大きな動きに、日銀も注目をしているようで、どこかで介入が入りそうな気もします。

しかし、一ドル110円まで戻すのはかなり難しいのではとみています。

日銀が為替介入に使える金額は約10兆円とのことですが、一回やったらおしまいという見方をしている人も。

 

今後の相場の動きも注意が必要です。