h-tg2’s diary

日々の雑感、投資、アートなど色々

フェアトレードオーガニックコーヒー

先日成城石井でオーガニックコーヒーを購入してきました。

 

f:id:h-tg2:20160615100541g:plain

といっても、インスタントですが。

 

フェアトレードコーヒーとのことですが、最近、「フェアトレード○○」というのがちょっとした流行りなのですかね、結構見かけます。

 

誰が、その商品をフェアトレードであるかを認証しているのか気になったので、少し調べてみました。

 

そもそもフェアトレードとは?

開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易の仕組み」とのことのようです。

http://www.fairtrade-jp.org/about_fairtrade/000012.html

 

フェアトレードに関わる団体は主に三つ

FLO- Fairtrade International 
http://www.fairtrade.net/
WFTO-World Fair Trade Organization 
http://www.wfto.com/
EFTA- European Fair Trade Association 
http://www.eftafairtrade.org/

 

国際フェアトレード認証とは?

以下「フェアトレード・ラベル・ジャパン(FLJ)」サイトより引用。

http://www.fairtrade-jp.org/about_us/000002.html

 

国際フェアトレード認証が保証するもの

国際フェアトレード認証は、製品(原料)が以下の国際フェアトレード基準に従い認証を受けている事を保証しています。

1.生産者への適正な価格と長期的な取引

不安定な市場価格に対して、フェアトレードでは持続可能な生産と生活に必要な価格(フェアトレード最低価格)(Note1)を保証しています。また、生産者が債務のわなに陥ることがないよう、必要があれば代金は前払いされます。それにより生産者は安定した生活を営み、環境に配慮した持続可能な生産をすることができます。

2.生産者の社会的・経済的な発展

生産者が生産組合を作り、透明性のある民主的な活動を行います。商品代として別に渡される奨励金(Note2)は生産組合に蓄えられ、学校や病院建設など地域の社会発展のために役立てられます。

3.生産物の品質と技術の向上

生産技術や生産管理などの指導が行われ、品質が輸出品質基準を満たします。有機栽培など、環境に配慮した作物づくりを奨励しています。

4.生産者の労働環境と労働条件

強制労働と児童労働を禁止し、安全な労働環境を作ります。労働者が管理者との団結交渉権をもっています。

5.生産地の環境保全

農薬の使用、水質保全、森林保全、土壌保全、廃棄物の扱いに関し国際規約を遵守しています。

(Note1)フェアトレード最低価格

生産コストをまかない、かつ経済的・社会的・環境的に持続可能な生産と生活を支える価格。輸入業者は、少なくてもフェアトレード最低価格以上を生産者に保証しなければいけない。

(Note2)奨励金(フェアトレード・プレミアム)

品物の代金としてではなく地域の社会開発のために使われるべき資金。使途は各生産者組合によって決定される。

 

国際フェアトレード認証ラベル

国際フェアトレード認証ラベルは、その原料が生産されてから、輸出入、加工、製造工程を経て「国際フェアトレード認証製品」として完成品となるまでの全過程で、国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)が定めた国際フェアトレード基準が守られている事を証明するラベルです。

  • 認証ラベルを商品に貼付することをお考えの方はこちらをご覧ください。
  • 認証ラベルを雑誌や記事に掲載したい方は、お問い合わせ窓口をご覧ください。

認証ラベルの意味

ひとが手を挙げている図柄です。 これは、途上国で日々、前向きに取り組む生産者の人たちの決意と、フェアトレードを求める世界中の消費者の熱望とが繋がり、前進していくポジティブな姿を表しています。未来への可能性を青空で、そして成長や広がりを緑で表現しています。

フェアトレード認証ラベル

国際フェアトレード
認証ラベル

 

国際フェアトレード認証調達プログラムラベル

国際フェアトレード認証調達プログラムラベル

国際フェアトレード調達プログラムは、個別の製品ではなく、企業・団体がフェアトレード認証原材料の調達量をコミットする2014年1月から開始された新しい仕組みです。現時点では、カカオ豆、コットン、砂糖を対象としています。

調達プログラムは、特定の原材料について、責任ある調達をしたいと望む企業と生産者を繋ぎ、開発途上国の生産者がフェアトレード条件での取引量を増やしていく新たな機会を提供します。国際フェアトレード認証ラベルが貼付された製品認証制度に加え、調達プログラムにより、消費者にとっても、買い物を通してフェアトレードを応援できる選択肢が増えることになります。


▶詳細はこちら(英語)

フェアトレード認証ラベル

国際フェアトレード認証調達プログラムラベル

 

国際フェアトレード認証の成り立ち

「もう一つの貿易の形」として始まったフェアトレード運動は、1960年代になると多くのオルタナティブトレード組織が欧米で誕生し盛んになってゆきました。これらのオルタナティブトレード組織はネットワークを作り上げ、単に開発途上国の生産者の製品を売るというだけでなく、小規模生産者が生き残って行くことが極めて困難な既存の貿易システムの現状について人々に知らせることに大いに貢献しました。フェアトレード製品は、主に教会組織やフェアトレード専門ショップ(ワールドショップ)、自然食品店などで販売され広まっていきました。 しかし、より多くの消費者にも購入してもらいフェアトレード運動を広げていくには、販路を一般のマーケットにも広げることが必要でした。そこで考えだされたのが、フェアトレード・ラベル運動(以下、ラベル運動)です。国際フェアトレード基準を設定し、基準を遵守した製品にラベルを貼付することでそれを消費者に知らせるラベル運動は、1988年オランダでマックスハベラーという名前で始まりました。1992年にはドイツでトランスフェアインターナショナルとして組織され、同様の運動が欧米各国に広がっていきました。 1997年、当時各国に展開されていた日本を含む14のラベル認証機関を束ねるアンブレラ組織として国際フェアトレードラベル機構が設立されました。 2002年には、ばらばらだったラベルデザインを共通にするため、現在の国際フェアトレード認証ラベルが統一され、各国で順次新ラベルへ切り替えられてきました。 現在では、欧州ほぼ全域、北米、日本、オーストラリア、ニュージーランドなどの26のラベル推進組織が、国際フェアトレードラベル機構の構成メンバーとしてラベル運動の普及に努めています。2007年5月には、中南米・アフリカ・アジアの各生産者ネットワーク組織も国際フェアトレードラベル機構の構成メンバーに加わりました。

国際フェアトレードラベル機構とFLOCERTの役割

国際フェアトレードラベル機構は26のラベル推進組織に加え、中南米、アフリカ、アジアの生産者ネットワーク組織3団体からなるマルチステークホルダー組織であり、以下の役割をはたしています。

  • 国際フェアトレード基準の設定
  • フェアトレード市場の開拓・促進
  • 生産者への支援
  • 現行の国際貿易の不均衡な仕組みを問い、より公平な貿易を促進するためのアドボカシー活動

国際フェアトレードラベル機構の構成メンバー

元来国際フェアトレードラベル機構は、国際フェアトレード基準の設定と生産者・トレーダー(加工、輸出入業者、製造業者など)の現場検査・登録を主な役割としていました。しかし認証業務は独立した組織によって透明かつ専門的に行われるべきとの考えから、2004年にフェアトレード認証専門会社「FLOCERT」が設立されました。FLOCERTは、他のいかなるフェアトレード関係機関からも独立して運営され、その役割はフェアトレード製品の原料生産から加工、輸出入・製造に携わるすべての組織を監査し国際フェアトレード認証を付与することです(Note3)。

FLOCERTは、製品認証機関として品質マネジメントを徹底させ、認証プロセスの透明性、客観性、公平性を高めることを目的とし、2007年10月ISO65/IECガイド65(製品認証機関に対する一般的要求事項)の認定を取得しました。 FLOCERTから認証を受けた組織が国際フェアトレード基準を遵守した生産および売買を行ってはじめて、最終製品に国際フェアトレード認証ラベルを貼付することが許可されます(下図参照)。

(Note3)日本の場合、一部の組織を除き監査および認証はFLJが行っている


フェアトレード製品認証の仕組み

国際フェアトレード認証製品 認証の仕組み(クリックして拡大)

http://www.fairtrade-jp.org/license/5point/images/59_01.jpg

 フェアトレードの認証者は「FLOCERT」である

 

フェアトレード認証には、原料の生産から加工、輸出入・製造に携わるすべての組織を監査し、国際フェアトレード認証を行うとのことで、認証を取るのは結構難儀そうです。

 

そうえいば、先ほどのコーヒラベルにも、フェアトレードマークがついていましたね!

f:id:h-tg2:20160615100534g:plain

 

そして、心に留まったのは、認証機関がドイツにあるということ。

 

BISの設立といい、ISOなどの認証機関の設立といい、欧州の方はそういった仕組みを考えるのがうまいなーと思いました。

 

フェアトレードに関しては、FLOCERTを通すという手順にどれほどの費用が掛かるのかは分かりませんが、それが乗っての価格、そして今後それが跳ね上がるようなことがあれば本末転倒なので、今後のFLOCERTの動きに注目ですね。

今のところ信用できそうなので、フェアトレード商品は積極的に購入しても良さそうですね。

 

 

 フェアトレードチョコレートで有名なのは「ピープルツリー」がありますね。

 ちなみに、お茶請けにしていたお菓子はこちらのチョコレート。ナポリタン。

こちらも美味しかったです♪